過去の候補作

第5回の候補作が決定しました。5月6日に行われる選考会を経て大賞が決定します。

作品名・著者名
出版社

くちなし

彩瀬まる(あやせ・まる)

文藝春秋

別れた愛人の左腕と暮らす。運命の相手の身体には、自分にだけ見える花が咲く。獣になった女は、愛する者を頭から食らう。繊細に紡がれる、七編の傑作短編集。

銀河鉄道の父

門井慶喜(かどい・よしのぶ)

講談社

明治29年、岩手県花巻に生まれた宮沢賢治。生家は富裕な質屋であり、長男である彼は本来なら家を継ぐ立場だが、創作に情熱を注ぎ続けた。熱心な浄土真宗信者だった父とは異なる信仰への目覚めや最愛の妹トシとの死別など、紆余曲折に満ちた宮沢賢治の生涯を、父・政次郎の視点から描く。

月の満ち欠け

佐藤正午(さとう・しょうご)

岩波書店

あたしは、月のように死んで、生まれ変わる──目の前にいる、この七歳の娘が、いまは亡き我が子だというのか? 三人の男と一人の少女の、三十余年におよぶ人生、その過ぎし日々が交錯し、幾重にも織り込まれてゆく。この数奇なる愛の軌跡よ! さまよえる魂の物語は、戦慄と落涙、衝撃のラストへ。

火定

澤田瞳子(さわだ・とうこ)

PHP研究所

時は天平。藤原四兄弟をはじめ、寧楽の人々を死に至らしめた天然痘。疫病の蔓延を食い止めようとする医師たちと、偽りの神を祀り上げて混乱に乗じる者たち──。生と死の狭間で繰り広げられる壮大な人間絵巻。

あとは野となれ大和撫子

宮内悠介(みやうち・ゆうすけ)

KADOKAWA

ソビエト時代の末期に建てられた沙漠の小国、中央アジアのアラルスタン。この国では居場所を無くした少女たちが、政治家や外交官を目指して日夜勉学に励んでいた。そんなとき、現大統領が暗殺される。国の中枢を担っていた男たちは逃亡し、残された少女たちはこの国を守るため奮闘する。明日へ進み続ける彼女たちが最後に掴み取るものとは。